絵描き・近藤太郎のマルオカ工業・天竺綿研究 〜天竺綿貼り込みパネル編〜

みなさん。こんにちわ。絵描きの近藤太郎です!
今回はマルオカ工業の製品である天竺綿を実際に使用し、どの様な絵肌になるのか、など
を見ていきたいと思います。

プロの画家の方々にはマルオカ工業の天竺綿をより深く知って頂く参考になればと思います。また
絵をこれから描き始める方々にもキャンバスだけではない、さまざまな画材で絵を描く方法として参考にして頂ければと思います。

まずマルオカ工業の天竺綿ですが商品としては布のみの状態の天竺綿ロール210cm巾×10m巻、木製パネルに貼り込んだ天竺綿パネルがあります。今回は天竺綿パネルを使用します。

マルオカ工業の天竺綿の特徴としてきめ細かい目合いで、また天然素材の良さを活かすため
脱色していません。なのでクリーム色のような柔らかな色合いをしています。詳しくはこちら

 

〈では絵を描く作業を始めていきます!!〉

①モチーフを選ぶ

②天竺綿をドーサ引きする

③鉛筆で下絵を描く

④透明水彩絵の具で色を付けていく

この順序で行います。

 

①モチーフ選び
「モチーフは何にしようかなぁ、、」とよくある悩みですが、描きたいものが決まっていなければ画材から考えてみるのも良いかもしれません。
今回はパネル貼りの天竺綿なので「ちょっと緻密な絵にしてみよう!」というアイデアと「天然素材のクリーム色」と言うことからモチーフは植物にしようと決めました。
マルオカ工業の周辺を歩いてみると山椒の木が生えていたのでこれをモチーフにしようと決めました。

②ドーサ引き
まずドーサ引きとは、、
全く何も塗っていない紙や布は絵の具が滲みやすい性質を持っています。その滲みをとめる為の作業です。これを行うことで着彩の作業で緻密な部分や色彩にメリハリをつけやすくなるのかなぁ、と思います。
もちろん滲んだ絵の表情がやってみたい!という方はやらなくても大丈夫です。(ドーサ引きしていない天竺綿に絵を描く事も今後やってブログにあげると思います。)

 

③鉛筆で下絵を描く
ドーサを引いて天竺綿が乾いたら、鉛筆で下絵を描いていきます。モチーフをじっくり観察しながら形を描いていきます。

ちなみに天竺綿に鉛筆でしっかりと描けるので、この段階でかなり詳細に描いておくと後の着彩もやりやすくなると思います。

 

④着彩
下絵が終わったら透明水彩絵の具で色を付けていきます。透明水彩なので明るい部分から薄めの絵の具で全体に色を付けていきます。そして影や緻密な箇所も描いていきます。

ドーサ引きの甲斐もあって滲む事なく、観察したままをストレートに出すことができました。
今回のモチーフ「山椒」は完成です。山椒くんありがとう、、

 

 

ちなみに他の画材で天竺綿に描いた感じはどうなるかというと、

〈パステル〉

〈ボールペン〉

次回はキャンバス木枠に張った天竺綿にドーサ引きせずに絵を描いていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。