<Q1.HDパネルの枠には何が使われているの?>

ジェルトンと呼ばれる南洋材です。
キョウチクトウ科の広葉樹で東南アジアに分布しています。

ジェルトン Jelutong
キョウチクトウ科 Dyera 属の広葉樹
 学名 : Dyera costulata Hook f.
辺心材の区別は明らかでなく、白色ないし黄白色をしています。
表面に付着したカビにより青く変色することがあります。
軽軟で加工しやすく、光沢があり明るい色をしています。
 比重 : 0.38~0.50
集成材、引出しの側板、合板の心材、ハイヒールのかかと、下駄材など。
樹液から天然チクルが採れ、チューインガムの原料となります。
J1
J2

<Q2.黒ずんだ穴は何ですか?>

ジェルトン材は樹液が通る「樹脂孔」を持っているため、この穴が「虫穴」と間違われることがあります。
原産地から出荷される際に、防虫加工は絶対条件(輸出審査時に防虫加工を施した証明書の提出が必要)となっているため害虫被害は極めて少なくなっています。

マルオカでは、樹脂孔の少ないものを現地に要求し、なるべく穴の少ないものを採用しています。
また、作品が接触する可能性のある裏側を中心に木質パテにより穴埋め補修を施しています。

<Q3.青カビへの対応はどうなっていますか?>

表面に付着したカビにより青く変色することがあります。
マルオカでは、出荷前に目視確認し排除しています。

<Q4.HDパネルは寸法精度が良いと評判ですが、なぜですか?>

通常多くのパネルは、規定のサイズと同一の長さの木枠をカットし、それらを4本組上げます。
これだと、カット誤差、組上げ誤差等が出て、最終的にパネルの外寸が狙ったサイズからずれてしまいます。
マルオカでは、
規定サイズより2mm大きく製作し、ベニヤを貼った後に両サイドを1mmづつ落とします。
この為、正確な規定サイズのパネルになります。
なぜ他のパネルもこれと同じ事をしないのかと言うと、
・最後に落とす分の材料が余分にコストに響きます。
・最後のカット工程が増えコストに響きます。
マルオカは、
これらのコストがかかっても、寸法に間違えのない商品をお客様に届けることがメーカーの努めと考えています。

<Q5.組手構造が木枠と同じとありますが、これって何ですか?>

2枚ホゾと呼ばれる縦横2本の木枠をがっちり組み合わせます。
ホゾ部の段差を制度良く切削しているため、なめらかにギュッと組み合います。
これは、年間100万本以上のキャンバス木枠を製作しているマルオカだから出来る技です。
キャンバス木枠の製造ラインを使い、パネル木枠も同様の構造で製造しています。
(「パネル紹介ビデオ」「木枠紹介ビデオ」をご確認ください)
このラインを使用することで、パネル木枠の寸法制度も格段にあがります。
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<Q6.中桟のホゾ構造って何ですか?>

外枠の内側に凹部の穴加工をし。そこに中桟凸部をはめ込みます。
普通外枠と中桟をジョイントする場合はそうするだろうと考えるのですが、凹部の加工が難しいなどの理由で単にホチキスで留めたりしていました。
ホゾをはめ込むことで強度が増し、より安定したパネルになります。
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<Q7.F☆☆☆☆フォースターって何ですか?>

F☆☆☆☆(Fフォースター)は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務づけられているホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。
2003年3月21日の壁紙の日本工業規格(JIS)改正によって、ホルムアルデヒドの放散量の性能区分を表すために新たに表示することが決められました。
壁紙「JIS A 6921」規格における改正のポイントは4項目あり「ホルムアルデヒドに関する基準取り決め」が主な内容となっています。
F☆☆☆☆と表示されている建材や内装材だけが、建築基準法によって使用量が制限されません。F☆☆☆やF☆☆になると条件付きの使用や使用量の制限があり、F☆のものは内装材としての使用は禁止されています。
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<Q8.HD-2パネルの「アク止めフィルム」「防湿紙」って何ですか?>

「アク止めフィルム」
ベニヤの表面にフィルムを貼り、ベニヤのアク等が出てこないようにしました。
「防湿紙」
フィルムの上に白色の防湿紙を貼り、この上にジェッソなどを塗布してください。
この「アク止めフィルム」「防湿紙」がある事でパネル表面に施していた下地処理の簡略化が出来ます。