<Q1.米杉ムク材A木枠は最高級と言われてますが何が良いのですか?また値段が高い理由は?>

「最高級の意味」
キャンバス木枠に使うのに最も適した材質を持つ限られた木材が「米杉ムク材」です。
北米地域に生息するこの米杉はウエスタンレッドシダーと呼ばれ、
■材質
・軽量・木理通直・均一な木質・樹脂少ない
■特性
・耐久性が高い・耐腐朽性あり・寸法安定性が高い・絶縁特性が高い
と優れた木材です。
マルオカはこの米杉の中でも200年以上のオールドグロスと呼ばれる太い材料の目が通っている40%の部分しか使用していません。
木枠のために選び抜いた材料だけしか使っていません。

輸入した木材を採集の木枠に加工する製造ラインは木枠製造では世界一と言えるでしょう。
大量生産となる規格木枠を生産する為、製造機械でFA化された工場。厳選された材料が独自仕様に改良した多くの機械を通り、表面切削・ホゾ切削・面取り・留め切削等色々な加工がされて検品場に流れ出ていきます。生産量は6号サイズ換算で2万本/日。
また、この機械達にとって一番重要なのが刃物、併設された刃物研磨工場では、専任の研磨職人が1/100mm単位の精度で全ての刃物研磨を行い、機械をいつもベストの状態に保っています。

厳選された材料で高品質に加工された木枠、一度手にとって組上げてみてください。滑らかにでもしっかりと組み合う4本の木枠、世界に誇れる最高級木枠です。

「値段が高い理由」
こだわり抜いた材料を使い、プロの技とも言える高精度の生産を行うため、一般的なものより高価になってしまいます。
ただ、マルオカはこの価格を少しでも抑え安定供給するため、材料の仕入れ価格の低減、製造コストの削減に努めています。

「常務取締役の湯川寛人(Yukawa Hiroto)談」
「当社のキャンバス木枠の製造システムは、高速で非常に高性能、絵画用の木枠にしては過剰品質ではないかと感じるほどです。これは日本の技術の高さが成せる技で、海外ではこれほど高品質なキャンバス木枠の製造は不可能です。」
「一部海外製の木枠や張キャンバス製品には、寸法や精度、耐久性などの面でやや問題が見受けられます。これは、日本と海外のものづくりの価値観の違いに起因すると思います。確かに絵画の本質はその作品自体が持っているもので、基底材の木枠が多少おかしくても作品に影響はないかもしれません。ただ、100年、200年たっても絵を保持し続ける木枠でありたいし、絵具などに影響を与える木枠であってはいけないと考えて木枠を作っています。他のどのメーカーの製品より、材料が良く、構造が工夫され、品質精度が良い製品がマルオカの木枠です」
「まず一度、当社の木枠を使ったキャンバスで絵を描いてみてください。一度描いたらもう普通のキャンバスには戻れない、100年後にもしっかりと絵画を保持しつづけるキャンバス木枠を、ぜひ実感して頂きたいです.」

<Q2.杉集成材フロート木枠は普通の木枠と何が違うの?>

側面まで作画出来るように厚みを厚くし、キャンバスを留めるタックスを裏面に打てるようにした木枠です。
3D制作にご利用ください。
AEcan

厚みは36mm,46mm,56mmの3種類あり、プロファイルも画布が木枠に付かないようにハードなものになっています。
AEpro

<Q3.中国キリの軽い木枠が多いけど、ライト木枠は違うの?>

マルオカも3年前までライト木枠に中国キリを使用してきました。近年、中国ではコスト削減から製材乾燥工程の簡略化、資材価格の高騰等の理由から以前のような良質で安全な材料の確保が困難になりました。
そこで、今後お客様に安心安全な木枠を安定的にお届けするため、より優れた材料を探した結果、インドネシア産のファルカタにたどり着きました。

マルオカの「ライト木枠」はここが違う

1.従来の軽さをそのままに頑丈
 ファルカタは中国キリに比べ繊維長が長く、キャンバスに張り負けしません。

2.キャンバス表面の黄変・赤変が起こりにくい
 猛暑の影響で店頭在庫商品の中で木枠のアク成分がキャンバス表面に移行する事故が報告されています。
ファルカタは中国キリに比べ樹脂分(アク)が少ないため、こういった事故が起こりにくくなっています。

3.良質な乾燥材の安定供給が可能に
 ファルカタ材の生産工場の高性能な乾燥機により、十分に乾燥された材料の仕入れが出来ます。
木材にとって生命線である乾燥をクリアすることで、木枠のソリや曲がり、樹脂分(アク)によるキャンバス変色事故等を未然に防ぎます。

マルオカは「より安心・安全」な商品の供給を最優先に考えています。