みなさんこんにちわ!絵描きの近藤太郎です。
今日はキャンバスに油絵を描きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
さて油絵というと少し難しそうなイメージがあるかもしれませんが実はそんな事はありません。なぜかというとずっと描き足し続ける事ができるからです。描き足す事ができるという事は何度でも失敗して良いという事です。
なのでまず最も大事なことは何よりも心構えだと思います。「失敗しても良い。焦らずゆっくりと物や景色を見て少しずつ積み重ねるんだ。」という心構えです。とにかくスローにブギしていきましょう。いつか完成します。
〈今日の順序〉
①道具の準備
②モチーフ探し
③絵を描き始める
という感じです。
①道具の準備
これはあった方が良いよ〜という道具です。
左下から筆、テレピン、パンドル、リンシードオイル、ペイント薄め液、左上に行って牛乳パックを切り開いたもの、タオル、サランラップ、その上の丸いのが絵皿です。
筆は色々なサイズ、形があると便利です。主に僕が使っているのは平筆(筆先が平たいもの)と丸筆(筆先が丸いもの)です。また毛の種類は豚毛を使っています。筆は主に画材屋さんで販売しています。色々な種類が10本くらいあると便利ですが少なくても良いです。
テレピン、パンドル、リンシードオイルですがこれは溶き油と言って絵の具を伸ばすために使います。今回は詳しい説明は省きます。もし何が良いかわからない〜となったらペインティングオイルと言って一本で十分に使えるものがあるのでそれをお勧めします。
ペイント薄め液は僕は描き終わった後、筆を洗うのに使っています。ホームセンターで買いました。画材屋さんでも筆を洗う筆洗液は売っています。ちなみに学生時代は灯油で洗っていました。それでも大丈夫です。空いた缶に注いで使いましょう。
牛乳パックはパレットがわりに使います。タオルは筆を洗った後に液体を拭き取るため、丸い絵皿は溶き油を注ぐのに、サランラップはパレットに残った絵の具・絵皿に残った溶き油を密封するためです。これで次回も使えます。
これが油絵具です。
道具が色々と多くお金がかかってしまいますが、最初は少しずつで大丈夫だと思います。
では準備が出来たところでモチーフを探しましょう。
②モチーフ探し
さて意外にも重要な「モチーフ探し」。なぜ重要かというとこれから長い油絵という旅に出るのです。想像してください。旅行でも自分にとって小さな発見があったり、新しい出会いがなければ面白くありません。もちろんトラブルもあってこその旅です。ですからなるべく心がワクワク、ドキドキするようなモノを選びましょう。特に油絵は長い旅路になります。果敢に自分の心動かされたものに挑戦していきましょう。そうすれば終わった後に自分にとって新しい感覚が体に染み渡っているはずです。
僕も工場内で何かないかな〜と探しました。
マグカップがあったのでこれなんか良さそうだな、、でもマグカップだけだと物足りないかなぁ〜
背景に外の景色があったらなんか良いかも〜という事でモチーフは決定しました。
③絵を描き始める
モチーフが決まったので早速描いていきましょう。キャンバスを用意して描きます。
ちなみにキャンバスの置く位置ですが右利きであればモチーフの右側にキャンバスを置きます。左利きであればその逆だと体が変にねじれないので楽かと思います。
それでは!
真っ白な状態から。最初が一番緊張するかもしれませんが関係ありません。始めてしまえば最初の事なんて忘れてしまいます。ここが旅行でいう空港のゲートです。ワクワクしますね。
ざっくりと薄く塗っていきます。この時はマグカップの置いてある机と背景にある空色をザバァッと塗りました。ここでポイントなのが彩度の強い色よりも何色か混ざったような中途半端な色を使う事です。例えば青のような緑のような灰色のような、、よく分からない色です。これも旅と同じ。最初は新しい土地で気持ちがついて行かないけどまぁ良いか〜くらいの心持ちです。
ざっくりと塗れたら、見えている景色にあるもの、ここでいうマグカップ、木々のなんとなくの位置をこれまた中途半端な色で描いていきます。これも描いていくうちにズレていくもので余り力まずいきましょう。
木々の葉の色を。
後ろに見える山、家、原っぱ、窓の桟を。
この時点では明確な形は決めすぎず曖昧なまま。キャンバスの画面上で色が混ざっても良いです。
なんとなーくキャンバスのここら辺にこれがあるかなぁというリズムで色を乗せていきます。
という感じでずっと曖昧な感じでしたが油絵第一回はここまでにしたいと思います。
忘れずに筆を筆洗液で洗いましょう。また残った絵の具、溶き油にはサランラップをかけて置いてください。
ではこの続きから次回お会いしましょう〜!