大型の貼り込みパネルは小さいサイズと比べ、納品まで多めに日数をいただいています。
理由は小さいサイズとは作業内容が異なり、熟練の職人でも一度で成功させるのが難しい作業の為です。
今回はユニペーパーパネルS80号の製作風景をご紹介いたします。
S80(1455*1455㎜)とSM(670*227㎜)を並べてみました
~製作の流れ~
粘着シートをロールから切り出し、巻癖を取る為広げてしばらく時間をおきます。
軽い乗せものを置き巻癖を伸ばします
時間が経ち過ぎると逆に皺が出てくる為、
様子を観ながら貼るタイミングを見計らいます。
ジャストタイミングは日々の室温・湿度やシートの状態により大きく異なる為
所要時間の予測が難しく、ベースづくりにとても時間が必要となります。
貼り込みに使う粘着シートは巾1mの為、大型のパネルでは継ぐ必要があります。
ユニペーパーをロールから切り出します。
通常貼り込みには巾1mのロールを使用しますが、大型パネルは3mのロールを用います。
ユニペーパーに粘着シートを貼り合わせてゆきます。
パネルにユニペーパーを貼り込みます。
パネルは弊社のHD-2パネルを使用しています。
貼り込みの際はパネルと粘着シートの間に空気や異物が入らないよう、
尚且つユニペーパーに皺が付かないように少しずつ慎重に作業を進める必要があります。
残りの面を貼る時は軍手を着用します。(汚れ防止と摩擦によりかなり熱くなるため)
スムーズに行えれば1週間とかからない作業ですが、パネルへの貼り込み途中にやり直しとなった場合には
HD-2パネル自体の製作からやり直しとなるケースもあります。
お見積りの際はその辺りも加味しながら余裕を持った製作期間でご案内しています。
妥協することなく品質の高い製品をお届けする為とご理解いただけますと幸いです。