フローティング木枠とは?
フローティング木枠とは、展示した際に木枠の厚み分だけ作品が壁から浮き上がって見える構造の木枠です。
この「浮いているように見える」立体的な演出効果から、フローティング(Floating)と命名しました。
海外では「フローター」や「ギャラリーラップ」と呼ばれることもあります。
キャンバスを裏面で固定するため、側面に釘や留め具が見えず、すっきりとした仕上がりになるのが大きな特徴です。
幅広い表現に使われる木枠
フローティング木枠は、画布だけでなく、
- テキスタイルを張り込んだファブリックパネル
- ポスターや複製画を巻き込むギャラリーラップ
など、さまざまな表現に使われています。
そのままインテリアとして飾れる点も魅力です。
海外では、お客様が持ち込んだ作品を張り込むサービスを行っているギャラリーも多く見られます。
額縁を使わない展示という選択
すっきりとした仕上がりになるため、額縁を使わずに作品そのものを展示する作家さんも少なくありません。
近年では、国内のギャラリーでもこの展示方法を目にする機会が増えてきました。
なぜ木枠を包むように張り込むのか
― 裏止め(裏張り)の利点と特徴 ―
フローティング木枠が選ばれる理由には、次のような特徴があります。
- 作品そのものの素材感や表現を重視
モダニズムやミニマリズムの流れから生まれた
「作品をあるがままの姿で魅せる」という考え方 - 側面がすっきりする
釘が見えず、側面も作品の一部として活かせる - 立体感のある展示が可能
壁から浮かび上がって見えることで、存在感が増す - 高価な額縁が不要
展示コストを抑えながら、洗練された印象に
海外では主流、日本ではこれから
店頭で見かけることはまだ多くありませんが、
フローティング木枠は、モダンアートが広まり始めた頃から海外では主流の画材料として使われてきました。
シンプルで現代的な表現を引き立てる木枠として、今後さらに注目されていく存在です。